副業

副業のメリット・デメリットを徹底解説!本業一本の注意点も紹介

こんにちは、ささみです!

みなさんは、副業をしようと考えたことはありますか?

2024年現在も物価高騰が続いている中で、それに見合う給料の目覚ましい上昇が見られているとは言えず、節約生活だけではやっていけないため、もっと収入を増やしたいと思っている人が増えています。

2018年1月に策定された「副業・建業の促進に関するガイドライン」の2020年9月と2022年7月の改定(厚生労働省HP)により、企業側も、まだまだ少数ではありますが、副業解禁に踏み切る企業が徐々に多くなってきました。

コロナ禍によるリモートワークの普及と休業や失業のリスク、残業に関する規制も年々厳しくなっているという状況の中で、昨今では副業に対する興味・関心が非常に高まりを見せています。

昔のような、大企業に勤めていれば安心!という時代ではもうなくなりました。

とは言いつつも、毎月お給料が入ってくる安心感と福利厚生やボーナス、各種手当などは非常に有り難く、とても生活がしやすいですよね。

そこで選択肢として上がるのが副業です。

副業と本業をうまく両立させることができれば、収入アップをはじめとする様々なメリットが見込めます!

「純粋に、副業のメリット・デメリットを知りたい」

「収入を増やしたいけど、副業の仕組みがわからなくて手が出せない」
「副業で失敗したくない」

「最近周りで副業をやっている人の話をよく聞くけど、副業ってやった方がいいの?」
「結局本業一本で頑張った方がいいのでは?」

このような悩みを持っている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

従業員側と企業側の両方から見た副業のメリット・デメリットと副業を始める際の注意点についてもわかりやすく解説します。

【本記事を読むことのベネフィット】
副業のメリット・デメリットを理解し、リアルな考察をすることで、収入を上げるために副業を選択するかどうかの判断ができるようになる

従業員側の副業のメリット・デメリット

従業員側から見た副業のメリット

収入の増加

本業以外での収入が得られるため、経済的な余裕が生まれます。これにより、貯金を増やしたり、投資に回す資金を確保できます。
本業では昇給が難しい場合でも、副業では、自身のスキル次第では、月に数万円以上の収入アップが見込めます。

スキルの向上(経験が増える)

副業を通じて新しいスキルや知識を身につけることができます。本業とは異なる分野での経験を積むことで、キャリアの幅が広がります。
このような経験が積めることは大きな財産になりますので、副業を通じて新たな業種に挑戦してみたり、自分でも気づかなかった意外な適性を知るチャンスにもなります。

キャリアの多様性、リスクの分散

一つの仕事だけに依存しないことで、リスクを分散できます。例えば、誰もが予想できなかったコロナウイルスの蔓延では、観光業で働いている人達は大打撃を受けました。外部要因や内部要因によるものがありますが、万が一、本業に何らかのトラブルが生じても、副業がバックアップとなることがあります。

人脈の幅(業界)の拡大

副業を通じて新しい人・業界に触れ、人脈の幅を広げることができます。これにより、新しいビジネスチャンスや協力関係が生まれることがあります。
また、副業で培った人脈や経験が本業で役立つケースもあり、本業における自身の評価も上がっていくという、思わぬ相乗効果もあります。

自己実現

収入額を気にせず、自身の興味や情熱に基づいて「やりたいこと」に挑戦できるため、自己実現を追求できます。本業では実現できない夢や目標に向かって努力することができ、幸福感の向上につながります。

ストレスの軽減

副業がリフレッシュの場となる場合もあります。本業の人間関係や職場環境、仕事内容のストレスを副業で解消し、バランスの取れた生活を送ることができるかもしれません。

転職や起業の準備

将来的に転職や起業を考えている場合、副業はその準備段階として非常に有効です。副業で得た経験やスキルを、転職先や独立後のビジネスに活かすことができます。
なにより、本業での収入を得ながら、転職や起業などの準備を進めることができます。

節税対策

副業の種類にもよりますが、副業にかかる費用(業務に必要な機器、交通費、通信費等)を経費として計上したり、事業所得として申請することで、青色申告特別控除などの様々な控除を受けることができ、節税効果を得ることができます。
また、副業が事業所得やフリーランスの場合、社会保険料は本業の収入を基準に計算されるため、副業収入には直接影響しません。

従業員側から見た副業のデメリット

時間や体調の管理

副業を行うためには、本業以外の時間を確保する必要があります。これにより、プライベートの時間や休息の時間が削られ、ライフバランスが崩れることがあります。
また、複数の仕事をこなすことで、体力的・精神的に疲労が蓄積する可能性があります。これが過労につながり、本業のパフォーマンスに悪影響を及ぼすこともあります。

税務上の負担

副業で得た収入から必要経費を差し引いた所得が原則として年間20万円を超える場合は、自ら確定申告を行う必要があります。確定申告の手続きは煩雑で、適切に行わないと追徴課税などのリスクが生じます。
また、住民税に関しては、副業での所得が20万円以下でも申告をする必要があります。副業収入が増えると住民税も増加するため、これにより、最終的な手取り額が思ったより少なくなることがあります。

収入の不安定さ

副業は本業と比べて収入が安定しないことがあります。仕事の受注状況によってはまとまった収入を得られにくく、収入が大きく変動する可能性があります。

スキルと知識の要件

副業を成功させるためには特定のスキルや知識が必要です。これらが不足していると、副業で思うような成果を上げられないことがあります。
また、新しいスキルを習得するためには時間と労力が必要です。これがさらに時間的負担を増加させることがあります。

人間関係の問題

副業が周囲に知られると、本業の同僚や上司との間で誤解や摩擦が生じることがあります。副業に集中していると見なされ、本業への忠誠心が疑われることもあります。
また、副業に時間を割くことで、家族との時間が減少し、人間関係に影響を与えることがあります。

資金面のリスク

副業を新たに始める場合、一部の副業では初期投資が必要です。この投資が回収できないリスクがあります。また、副業で必要な経費(設備費、材料費など)が増えると、収入以上にコストがかかる場合があります。

企業側の副業のメリット・デメリット

企業側から見た副業のメリット

優秀な人材の起用

副業を認めることで、多様なスキルや経歴を持った優秀な人材を起用できるメリットがあります。副業で培った知識やノウハウを企業内での業務に応用してもらうことで、事業拡大や新規事業への挑戦も可能となります。

社員のスキルアップ

企業という組織の中で決められた業務を担当するだけでは社員が身に付けられるスキルも限られ、社員・企業共に大きな成長にはつながらない可能性があります。副業を認めることで、本業とは違った様々な業務を通じて社員が多様な経験を得られると同時に、スキルアップも期待できます。

社員の満足度と定着率の向上

副業が認められることで、社員の満足度が上がり、離職防止につながる可能性があります。社員が自己実現や収入の多様化を図れる環境を提供することで、長期的な定着を促進します。

社会的なイメージの向上

副業を認めることで、企業は柔軟な働き方を推進する先進的な企業としてのイメージを持たれやすくなり、優秀な人材の採用やブランドイメージの向上につながります。

企業側から見た副業のデメリット

従業員の労働時間・健康の管理

副業を認めることで、社員が副業に充てる時間も考慮しなくてはならないため、就業時間の管理が難しくなります。また、社員の総労働時間が増加し、過労やストレスのリスクが高まります。
さらに、企業側において社員の労働時間の把握や、ケガ・病気による労災保険などの管理を含むさまざまな業務の負担が増える可能性が大きくなります。

本業への影響

副業に時間とエネルギーを割くことで、本業への集中力が低下し、業務効率や生産性が落ちる可能性があります。 副業による疲労やストレスが蓄積し、本業の業務パフォーマンスや品質に悪影響を及ぼすことがあります。

転職のリスク、人材流出の可能性

社員が副業を始めることで、本業とは別な仕事のやりがいや魅力を見い出して転職などの離職につながるケースもあります。転職による優秀な人材の流出や、起業による退職につながる可能性があります。

機密情報の漏洩リスク

副業先での業務を通じて、本業の機密情報やノウハウが漏洩するリスクがあります。特に競合他社での副業が問題となる場合があります。

副業をする際の注意点3つ

1. 会社の就業規則を事前に確認する

自身が勤めている会社が、副業を許可しているのかどうか、必ず就業規則等で確認するようにしましょう。副業を許可している企業でも、その多くは、副業をする場合の規則について定めています(「許可制」や「届出制」などの事例もあり)。
副業をする際には、仕事内容や勤務条件について条件を伴うことが多いので、事前に就業規則等で副業に関するルールを確認しておくようにしましょう。

2. 確定申告が必要になる場合がある

副業による所得が年間20万円を超えると確定申告が必要になります。副業による所得が20万円以下の場合は、所得税の確定申告をする義務はありませんが、住民税の申告書を提出する必要があります。

3.本業と両立できる仕事にする

副業をすることで本業の業務に支障をきたしてしまうと、本業先から注意を受けたり、最悪の場合には懲戒処分を受けてしまう可能性があります。
また、労働時間が増えることで睡眠不足や体調不良を起こす可能性もありますので、健康を害してしまうようなことがないよう、本業と両立できる仕事内容を慎重に選ぶようにしましょう。

副業をしていることを会社にバレたくない場合

1. 副業の種類を選ぶ

  • 匿名性の高い副業:オンラインでのライティング、デザイン、プログラミングなど、顔出しや個人情報の開示が不要な仕事を選びます。
  • 在宅でできる副業:自宅で完結する仕事を選ぶことで、会社の同僚や上司に知られるリスクを減らします。

2. 副業の収入管理

  • 報酬の受け取り方法:報酬は個人名義の銀行口座に振り込まれるようにします。また、副業専用の口座を解説して管理すると良いでしょう。
  • 確定申告:副業で得た収入を確定申告する際、会社に知られないように住民税の支払い方法を選ぶことが重要です。

3. 確定申告をする際の注意点

副業収入を申告する際、住民税の取り扱いが会社に知られる原因となることがあります。以下の方法で対策をとります。

  • 住民税の特別徴収を避ける:確定申告の際に「自分で納付」を選択することで、副業収入に対する住民税が本業の給与から天引きされないようにします。これにより、会社が副業収入を把握することを防ぎます。

4. 副業に関する情報管理

  • 個人情報の管理:副業の際に使用する名前や連絡先などの個人情報は、会社の情報と混同しないように注意します。
  • SNSでの注意:副業についてSNSで公開しないようにします。副業に関する情報を投稿する場合、公開範囲を限定するか匿名のアカウントを使用することを検討します。

本業一本で頑張る場合のメリット・デメリット

〈メリット〉

  1. 集中力の向上:1つの仕事に集中できるため、より高いパフォーマンスを発揮しやすいです。
  2. ワークライフバランスの確保:仕事外の時間を趣味や家族との時間に使えるため、バランスの取れた生活が送りやすくなります。
  3. 昇進や昇給の機会:本業に専念することで、キャリアアップの機会が増えやすくなります。

〈デメリット〉(注意点)

  1. 収入の限界:本業だけでは収入に限界がある場合があります。
  2. リスクの集中:1つの仕事に依存するため、会社の業績悪化やリストラのリスクが高まります。
  3. スキルの限界:1つの分野のスキルに特化するため、他の分野のスキルを身につける機会が少ないです。

現在本業で、上記のようなメリットが得られにくい環境にいるのであれば、副業を選択肢として入れることを検討してみてください。

まとめ:副業のポイントを押さえて収入アップの選択肢を広げよう!

本日は以下について解説をしました。

  • 従業員側から見た副業のメリットは、収入の増加だけでなく、スキルの向上やキャリアの多様性、人脈の拡大など様々なメリットがある。
  • 従業員側から見た副業のデメリットとしては、税務上の負担、収入の不安定さ、スキルと知識の要件が上げられる。
  • 副業をする際の注意点として、会社の就業規則を確認すること、確定申告の必要性などがある。
  • 副業をしていることを会社にバレたくない場合、副業の種類や収入管理、確定申告、情報管理における4つの注意点を紹介。
  • 本業一本で頑張ることのメリットとしては、ワークライフバランスの確保や昇給・昇格の機会があること、一方デメリットとしては、収入やスキルの限界、リスクの集中が上げられる。

私自身、本業の仕事を10年以上本気で頑張ってきて、それなりの評価や昇格も経験してきましたが、上司によっては正当な評価が得られなかったり、人間関係のいざこざに巻き込まれて適切な評価が得られなかったりと、自分ではどうしようもできない悔しいことも経験してきました。

将来の生活のためにもっと収入を増やしたいけど、今の会社では頑張った分の評価が得られないかもしれない、と思った時に、副業を始めようと思い立ちました。

実際にメルカリでブランド物のネックレスが5万円で売れた時、副収入が5万円あるだけで、その5万円を投資に回したり、欲しかった物を購入したりすることができるので、経済的及び精神的な余裕が生まれることを実感しました。

人生の選択肢の幅が広がると思いますので、副業をしようか迷っている方は、この記事を読んで是非行動に移してみてください。

なお、具体的な法的アドバイスについては、税理士などの専門家にご相談することをお勧めします。

最後まで読んでいただきましてありがとうございました!